ヒゲとバルボア

2018年夏から2019年春にかけてのクライミングトリップの記録

エコーキャニオンのマルチを登る

朝起きると、雨がパラパラ。

はあ、今日も天気がイマイチ。

今日はマルチに行こうと準備していたのだけど、これじゃあ厳しいかなあ。

でも、しばらくすると雨は上がって来た。

空は変わらずどんよりで、またいつ降り出してもおかしくなさそうだけど、とりあえず行ってみよう!と無理やり出発。

 

山登りだけじゃなく普段の生活でも、事前に調べたり、先を読んで行動することはすごく大切。(そしてわたしはそれがすごく苦手。)

でも、とりあえず行ってみたり、やってみたりすることも、結構大事だったりする。

だって、その場に行ってみなきゃ本当のところはわからないじゃない。

はなから無理だと思わずチャレンジしてみて、良かったと思える経験は少なくない。

後悔しちゃうかもだけど。それで失敗した経験ももちろんあるけれど。

さあ、今日はどちらに転ぶだろうか。

 

1時間以上のアプローチをこなし、取り付きへ。

よし!壁は濡れてない!

が、風が強い。寒い〜。

でも来たからには登るしかない!と腹をくくって登りだす。

 

 

わたしはマルチピッチ・クライミングがすきだ!

 

どんどん高度を上げていく高揚感、

次にどんなピッチが待ち構えているんだろうというワクワクドキドキ感、

移り変わっていく景色、

時間との戦いや天気との駆け引き・緊張感、

1ピッチ1ピッチの大切さ、、、


わたしはアプローチや下降が大きな核心だったり、重たい荷上げが課題だったり。

ロープワークに混乱することも多い。

いつも何かしら失敗があり、反省があり。

だからこそ、マルチに行くと、いつものクライミングが冒険になる。

 

最終ピッチの終了点にたどり着いたとき、自分の手と足でここまで上がって来たんだと思うと、たまらない気持ちになる。

壁を抜けてトップまで上がれたらもっと最高。

そこから見える景色は、何にも変えがたい。

 

それに、マルチはチームプレーだ。それがすきだ。

チームワーク良く登れた時の気持ち良さといったら!

登り終わった時、パートナーと顔を見合わせて思わずニンマリ。

お互いに応援し合い、刺激し合い、登る楽しさ。

そして素晴らしいクライミングを誰かと共有できること。

それって、クライミングの大きな醍醐味。

 

どんなルートでも、チームオンサイトはわたしにとって最高のクライミングの形。

登りたかったルートを登れた時はもちろん嬉しいけれど、チームオンサイトできた時の嬉しさに勝るものってない。

 

 

って、この日はやっぱりめっちゃ寒かったー。

かじかむ手に気持ちが折れそうになったけど、それでも、気持ちを奮い立たせて、気合いを入れて、何とかチームオンサイトできました。

 

来てよかった。登れてよかった。

良きルートと、良きパートナーに感謝。


Marriage Box 12a, 4P in Echo

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4Pのスポートルート。3P目は、長さ40mにボルトがなんと20本!


さやか